2010年12月20日月曜日

面接【転職編】

ようやく永住権を手にして、米国内での職業選択の自由を得ることができた。本来ならば、グリーンカードの保証人になってくれた企業に未来永劫ずっと勤めるのが本筋だけど、現状より待遇の良い職場を見つけてそこに移ったとしても、誰からもお咎めを受けない。

(注:取得後、最低半年間はスポンサー企業を退職すべきではないという合理的見解があるが、前回の日記に書いた通り、審査官からはそのような印象を受けなかった)

今の会社には、へなチョコ学生時代からキャリアを積ませてもらった上、永住権まで取らせてくれ、感謝の気持ちで一杯だけど、やれる事は全部やったし、ド田舎でのご奉公もそろそろおしまいにしたい。

てなわけで、転職活動を開始!新たな舞台へ、レッツラ•ゴー!



たいてい、米企業は、誰かが辞めたら、その空いたポジションを埋めるために求人を募る形式を取っている。求人は広告に掲載される場合もあるし、非公開で口コミでしか伝わらないこともある(だからこそ、普段のネットワーク作りは軽視できないのじゃ)。

広告の場合、米国内のテレビ業界に限って言えば、最も頻繁に活用されている媒体はTV Jobs.comというウェブサイトである。

アメリカのテレビ局の数は、人口比で日本より圧倒的に多く、就職先としての敷居はそれほど高くない。しかし、最近のインターネットメディアの台頭と若年層による顕著なテレビ離れで、業界全体で縮小傾向が進み、働きがいのある会社を見つけるのは年々難しくなってきている。

そこで、広告サイトと口コミ両刀リサーチの結果、自分の価値観に合致しそうな局を4つに絞った。そこに履歴書とレジュメテープ(作品例を録画したDVD)を郵送し、面接通知を待つ。

以下、その結果。


(1)地方局(ダラス)

まったく音沙汰なし→×

(2)イギリス民放のアメリカ支局(ワシントンDC)

遠隔地ゆえ、面接はSkypeでのインターネット面接。先方面接官3人、当たり前だが全員英国人。耳慣れないイギリス•アクセントによる猛攻撃で、舌が回らず。あえなく撃沈→× 

しかし、後日、わざわざ電話をかけてくれ、今後何をすべきかご指導いただく。さすが紳士淑女の国の方々だ。

(3)地方局(カンザスシティー)

面接前夜のホテル宿泊付き待遇。温水プール脇のジャグジー風呂に浸かりながら、ウホウホ気分。おかげで当日、気分サッパリ。1週間後、採用通知。→○

(4)地方局(サンディエゴ)
きらめく太陽、輝く海…ロケーションは文句なし。しかし、低予算まっしぐらテレビ局であることが判明。完全にオラのリサーチ不足。→辞退


最後に、面接で聞かれた質問は次の通り。分野は違えども、これから外資系企業で面接を控えた方などにお役に立てば幸いです。

志望動機ハ 
(→どこでも最初の質問はこれ)

現在の職場での業務内容ハ 
(→これも必ず聞かれる)

(応募先局の)良かった悪かったと思うニュースハ 
(→やはり面接前に下調べ要つうこと)

なぜ我々は貴方を採用するべきカ 
(→英語圏らしい質問)

最高の1日だった例と最悪の1日だった例を述べてクダサイ
(→人間性を見られている)

記者がヤラセを強要したらどう対処するカ
(→倫理観を問われている)

今、○○に派遣したら、どんな素材を集めてくるカ 
(→スキルを問われている)

貴方は、現在の職場でナンバー•ワンのスタッフですカ
(→この質問は凄く意地悪だと思う。どう答えるべきなのか、未だ解らない。どなかた、ご指導の程を…)

最後に何か質問はありますカ(→オラは、面接官個人のことを聞くようにしている)


てなわけで、新年より、アメリカ中西部の都、カンザスシティーへ赴くことになりました。ご近所の方、是非、お声をおかけ下さい!これからもよろしくお願い致します!

2010年11月3日水曜日

面接【移民編】



現在持っている就労ビザの有効期限は合計6年で、この11月で失効してしまう。今後、この地でキャリアを積み続けるには、移民になるのが手っ取り早い。そんなわけで、数年前から勤め先にスポンサー(保証人)になってもらい、グリーンカード(永住権)の申請を始めておいた。

ある日のこと、ポストを覗いてみたら、移民局からの封筒が届いていた。

ワクワクして開封してみると、入っていたのは、薄っぺらい紙切れ一枚だけ。

「○月×日、移民局に出頭せよ

と書いてある。(ガクリ!)

通常、就労による永住権取得は書類審査だけで済むはずなのだが、運悪く面接に選ばれてしまった。しかも、最寄りの移民局はここから車で3時間かかる。おまけに出頭指定時刻は「午前7時30分」。トホホホ。

さてさて当日、指定された住所に赴くと、目の前に現れたのは、工業団地の一角にたたずむ平屋の倉庫ビルであった。看板すらなく、一般人ならそこが移民局であることすら気づかないだろう。秘密のアジトに足を踏み入れる気分だぜ。

そうそう、確かに、アメリカ連邦政府の中で、泣く子も黙るような組織、例えば「FBI(連邦捜査局)」や「シークレットサービス(要人護衛部隊)」、それにこの「移民局」なんぞは、たいてい人目につかない場所に存在する。

実際、オラが街の「FBI」は銀行の中に紛れ込んでいるし、「シークレットサービス」のオフィスに至っては市営スポーツジムの地下にある。(在米の皆様、貴方の街もきっと同様と思われます。)

話は逸れたが、面接開始。

個室に通され、右手を上げ、「嘘をつきません」と宣誓し、着席。向かいに座る初老の男性審査官が、黙りこくって分厚いファイルを覗いている。聞こえるのは、人差し指で紙をめくっている音だけ。ペラ、ペラ、ペラ…なんという圧迫感!


特に問題ないです。ご足労様でした

………



へっ、これで終了?質問とか全くなし?一体、オラは、何のために早起きして、ここまでやってきたの?

「グリーンカードが届いたら、どこに引っ越してもOKデス。ニューヨークでもロサンゼルスでも。いい映画作ってクダサイ。」

あのね、おじさん!オラが撮っているのは映画じゃなくて、田舎のニュースだよ!そのファイル1ページ目、職業欄に「TV」ってちゃんと書かれているよ。

厳重チェックしている振りして、本当は何も見てなかったんでしょ

2010年9月30日木曜日

凄い日本人学生に遭遇!


仕事の休み時間に、ふと近所のマクドナルドに立寄り、注文を終えて各席を眺めていたら、ピチピチの競輪ユニフォームで身を固めたグループが陣取っていた。地元の「サイクリング愛好家」の皆さん方だ。

ところが、いつもと違い、一団の隅っこに、アジア人顔のスリムな青年が座っている。すると、グループのリーダー格と思しきオヤジさんが耳打ちしてくれた。「あの子はニッポンから来た。今朝知り合いになったから、他の仲間と一緒に市内を走っている」と。

彼の名は、古川大作くん。芝浦工大の大学院生で、遅い夏休みを使って、アメリカを単独で旅行しているらしい。しかも、バックパックなんて生易しいものでなく、自転車によるアメリカ横断にチャレンジしているという。つうことは、オラが街は、アメリカのド真ん中に位置するので、すでに大陸の半分を自力で漕いできたことになる。

「来月までにニューヨークに着きたいです」

自、自転車で、ですか?!

話を要約するとこうだ。1ヶ月前にラスべガスに到着、1日160キロ移動ペースでひたすら東に向かい、この街に辿り着いた。愛車の調子が芳しくないので、自転車修理屋を探していたところ、たまたま地元の社会人サイクリング•クラブに遭遇。意気投合し、リーダーさんの家庭に数日ホームステイをさせているもらっているという。

リーダーさん曰く、「中学生が独りで旅行してる様なので心配してるんだけど…え?カレッジの学生?!ハハハ、良かった警察に通報しなくて!」

そりゃ、我々アジア人、白人の皆様方にしたら相当若く見えますから…

それにしても、この童顔(失礼!)からは想像できない、すざましい精神力&体力


*******


そして1ヶ月後、約束してくれた通り、ゴールのニューヨークから電話をくれた。

大作くん:「お陰さまで大陸横断できました。明日の便で日本に帰ります」

オラ:「よかったね!おめでとう!」

大作くん:「でも、最終日の今日、公園で自転車を盗まれてしまいました…」


………(絶句)………


コラッ、ニューヨーカー!だからテメーのような大都会は、全米の清き正しい人々から忌み嫌われるんだよっ!